西岡、初陣の後輩・藤浪よ援護任せろ
援護射撃は任せろ!阪神の西岡剛内野手(28)が2日からの高知遠征に帯同することを28日、明かした。出場予定の2日の練習試合・オリックス戦(安芸)ではドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が実戦初登板を果たす。母校の後輩に初陣へのアドバイスを送り、攻守で後押しを誓った。
落ち着いて堂々と投げ込めばいい。後ろにはオレたちがついている。西岡が2日のオリックス戦でデビューを果たす藤浪にエールを送った。
「彼は彼の仕事をすればいい。(初戦は)緊張だったり、思った以上に力が出てしまうけど7、8割でやるとベストの力が出ると思う」
同戦は福留、コンラッドらベストメンバーが藤浪のバックを守る予定。初陣となる後輩が硬くなっていれば声を掛け、1点でも多く奪うことが勢いづけることになる。「僕らは足を引っ張らないようにしたい」とサポートも約束した。
自身にとっても出場する意義がある試合となる。安芸市営球場は、11年まで1軍が春季キャンプで使用していた。現在も2軍の春季キャンプ地だ。当日は西岡目当ての阪神ファンも多数、駆けつけることは確実。熱心な虎党へあいさつするには最高の舞台設定となる。
南国・土佐での一戦へ向けて、この日は甲子園で練習した。昨年12月21日に自主トレを公開して以来で、今年初めて聖地の土を踏んだ。
「日本はドームが多くなっているので、外でやれるのは気持ちがいい」。内野ノックで大きな声を出して盛り上げた後は、投手と内野手で室内練習場へ移動。非公開でサインプレーの確認を行うなど内容の濃い練習を行った。
再スタートとなる開幕まで約1カ月となり、気持ちを引き締め直す出来事があった。2月26日の日本代表との強化試合で上本がプレー中に負傷。キャンプから二塁で切磋琢磨(せっさたくま)した仲間は、開幕1軍が厳しい状況となった。「自分で予測できないプレーでケガをすることもある。ああいうことがチーム内で起きるのは非常に残念」と表情を曇らせた。
あらためてチームメートの存在の重要さも実感した。だからこそ新たな船出となる藤浪には、最高のスタートを切って欲しい。次世代を担う右腕のデビュー戦。西岡はサポート役に徹する。