阪神・藤浪晋太郎投手（１８）＝大阪桐蔭＝と、日本ハム・大谷翔平投手（１８）＝花巻東＝のドラ１コンビの“明暗”が、意外なところで分かれた。４日、新人選手研修会で元ニッポン放送・アナウンサーの深沢弘氏（７７）が講師役を務めた「話し方、インタビューへの対応」の講義の中で、藤浪が思わぬ“ダメだし”を受けた。

　講義では、菅野、藤浪、大谷、東浜の順に登壇。ドラ１の４人は深沢氏からの質問に対してしっかり受け答えした。講義後、深沢氏は全員の優等生ぶりに「つまんなかったな」と笑いながらも、多くの取材を受けてきたドラ１だけに、「みんないいことを言っていた」と舌を巻いた。

　いつも通りよどみなく答えた藤浪にも合格点を与えたが、その上で「口の開きが小さい」と指摘。さらに「大谷くんは明るくて物おじしない。相手の目を見て話すところがいい。それに比べると（藤浪は）表情が暗いね。言葉から直していけばいい」と助言した。

　これを聞いた藤浪は「口があまり開いていないということを言われたので、これからしっかりやっていきたいと思います」と素直に受け止めた。ただ表情に関しては「もともと明るいキャラでもないので」とあくまで自然体だ。

　一方、大谷は、約５時間の受講を終えて、「勉強になりました」と感想を話した。会場ではライバル藤浪と顔を合わせることはなかったが、これは意図的に接触を避けたものだったと明かした。「カメラがたくさんあったので、お互いに気を使いました。夜、メールをします」と話していた。