エース能見4・2中日戦“火曜日の男”
阪神・能見篤史投手(33)の初陣が、4月2日の中日戦に決まった。中6日の間隔で回り、巨人、巨人、中日と昨年の上位2強相手のカード初戦に登板するエースローテ。8年ぶりのリーグ制覇に向けたロケットダッシュを飾るため、首脳陣は能見に命運を託す。
昨年、最多奪三振のタイトルを獲得したエース。和田監督も能見を開幕投手の最有力候補に考えていた。だが3連覇を狙うWBCで奮闘中の左腕は21日に帰国予定で、時差解消や調整登板を考慮すれば、29日の開幕戦は回避するのが適当だと考えた。
26日のウエスタン・広島戦(由宇)で帰国がい旋登板を飾り、火曜日の男となる。3年連続の開幕投手は名誉で、勝敗次第では144分の1以上の重みを持つ可能性もあるが、2年連続Bクラスに甘んじる元凶となった巨人、中日にエースをぶつけ、倒すことの方が大事だと位置づけた。
昨年の巨人戦は5勝15敗4分け。中日戦は7勝16敗1分け。シーズン全体で抱えた20個の借金のうち、巨人と中日で19個を占めた。この対戦成績を改善しなければ未来は開けてこない。
精神的にも、肉体的にも過酷な敵を相手にするローテの初戦を任せられる適任者。宿敵と天敵を打ち砕け‐。開幕ダッシュを飾れるかどうか。能見の左腕が大きなカギを握っている。