新井実戦復帰で1軍昇格条件クリア

 「教育リーグ、中日6-4阪神」(16日、ナゴヤ)

 右肩後方関節唇(しん)損傷から復活を目指す阪神・新井貴浩内野手(36)が16日、2軍の教育リーグ・中日戦に「4番・一塁」で出場。今年初の実戦で3打数2安打2打点と大暴れし“主砲健在”をアピールした。

 打てます!走れます!守れます!!和田監督から突きつけられた“1軍昇格条件”を、復帰初戦で見事にクリアしてみせた。「打てればいいというものではない。打って走って守ることができる状態にならないといけない」と話していた指揮官に、健在ぶりを示すに十分な活躍を披露した。

 初回1死一、二塁で迎えた第1打席。昨季CSで勝利を挙げた中日の快速右腕、伊藤の外角直球を右中間に運び、いきなり2点適時三塁打をマーク。六回の第3打席では外角変化球を逆らわず右方向へ放ち、一塁手のグラブをはじいた打球が右前に転々とする間に二塁を陥れる好走塁を見せた。

 新井は「(体に)問題ないよ。(結果は)別に」と言葉少なだったが、平田2軍監督は「さすがだね。大したもんだよ」と称賛。開幕1軍について「目指すも何も、こうやってやってるわけだから。後は上の判断だけど、こちらはいつでもオッケーだよ」と昇格に太鼓判を押した。

 結果を聞いた和田監督は、「打つのは分かってる。1試合出て、この後(の体調)がどうか」と慎重な姿勢を崩さなかった。17日以降の2軍戦を見て、1軍合流の時期を判断する。

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