藤浪“プロ初星”狙う!関東初見参!

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が16日、3度目の実戦登板となる17日の西武戦(西武ドーム)での“プロ初勝利”を誓った。予定されている球数の80球で5回を投げきることを目標に掲げた。18日はそのままチームに帯同。初登板となる開幕3戦目、3月31日のヤクルト戦(神宮)に向けて球場チェックする。

 輝きを放ち続けるルーキー右腕が“プロ初勝利”を目指して西武ドームのマウンドに立つ。常々、勝ちへの強いこだわりを口にする藤浪。17日の先発に向けて、言葉は控えめながら、勝利への強い思いをにじませた。

 「勝つか負けるかはチーム次第ですけど、できるだけチームの勝ちに貢献できるピッチングをしたいです」

 “初白星”を狙う藤浪がクリアしなければならないのが「球数」だ。中西投手コーチから与えられた球数は約80球。だがこれまでの登板を振り返ると「5回80球」は十分可能だと言える。対外試合初登板となった3月2日のオリックスとの練習試合(安芸)は2回を投げて30球。9日の日本ハムとのオープン戦(甲子園)は4回を投げて61球だった。

 「球数を使うタイプなので、あまり球数を気にせず投げていこうと思います」と、あくまで相手打者を抑えることが最優先。それでも「80球なので、最低5回は投げたい。(テーマは)ストライク先行でありながら、甘いところに行かないように」と、先発投手として5回を投げきることを目標に掲げた。

 今回の関東遠征は、もう一つ大事な“仕事”がある。プロ初登板する3月31日のヤクルト戦(神宮)に向けた準備だ。西武戦登板後は帰阪せず、18日のヤクルト戦までチームに帯同。神宮球場での登板経験がない藤浪にとって、球場やマウンドの特徴をつかむ絶好の機会となる。またヤクルト打線を生でチェックすることもできる。

 登板前日のこの日は甲子園のブルペンで47球を投げた。「悪くなかったと思います」。練習中の表情も明るく気負いは全く感じさせない。

 開幕まで予定されている登板はあと2試合。結果を追い求めるのは当然。また投げること以外でも、見て、感じて、開幕に向けた準備を進めていく。

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