西岡が猛打ショー“天敵”石井一撃った
「オープン戦、西武3‐1阪神」(17日、西武ド)
阪神の西岡剛内野手(28)が、移籍後初の猛打賞となる3安打1打点と気を吐いた。対戦した石井は現役で歴代3位となる対阪神30勝をマークする虎キラー。交流戦しか対戦機会はないが、新たな力が難敵打破への“特効薬”であることを示した。
山本昌、三浦、石井一‐。虎党にとって耳が痛い名前であることには変わりない。言わずとしれた虎キラー。だが、新加入の西岡にとっては何ら関係なかった。現役では歴代3位の30敗を喫している左腕から、オープン戦初となる3安打猛打賞を放ってみせた。
初回の第1打席、外角直球に詰まりながらも、左腕攻略のお手本となるような右前打で先陣を切った。続く三回、1死二塁での第2打席はフルカウントから外角スライダーを「直球のタイミングで待ってうまく対応できた」と強引にフルスイング。打球は力強く三塁線を破り、大阪桐蔭の後輩・藤浪を援護する先制タイムリーだ。
直後には「タイミング的にもセーフ」と、大和の打席で石井のモーションを完全に盗んで移籍後初の三盗も決めた。これで終わることなく、五回2死からの第3打席では追い込まれながらも真ん中高めの直球をフルスイング。あと1メートルでスタンドに届くフェンス直撃の三塁打。天敵討ちのお手本を見せた。9日の日本ハム戦でも苦手・ウルフをセーフティーバントで揺さぶる頭脳プレー。西岡の存在が苦手克服へのキーマンとなることは間違いなさそうだ。
相手に追い込まれてもひるまずフルスイングできる要因を「重心が後ろに残っている。これが前に突っ込むと空振りするけど、状態がいいんでしょうね」と語った。前日のロッテ戦では力みも重なって4打数無安打だったが、水谷チーフ打撃コーチは「あいつは修正力がある。1日で自分の形に戻してる」と言う。
修正力‐。それこそが虎キラー粉砕へのキーワードになる。たとえ黒星を喫しても、同じ失敗を繰り返さず、次回の対戦で対策を実行できるか。
「藤浪は2点に抑えたのは上出来。打線が点をとれなかったのは反省。次はカバーしたい」と振り返った西岡。交流戦では打ち返す。そして他の虎キラーたちにも、背番号7という“特効薬”が力を発揮する。
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