良太猛打賞!弟の勢いも止まらん
「オープン戦、広島1-7阪神」(21日、倉敷)
勢いは止まらない。もはや勢いではなく、真の力と称するべきか。前日、阪神・和田監督から開幕4番の内定通知を得た新井良が5打数3安打、2打点の猛打賞。オープン戦4連敗にピリオドを打ち、内定後初試合を華麗に彩った。
投手の足元を鋭い打球で襲った六回の内野安打。七回の2点適時三塁打は左翼手の拙守に助けられた感もあるが、中堅フェンスを直撃した九回の二塁打は飛距離を伴った打球スピード抜群の当たりだった。
「テーマはいつも一緒です。得点圏ならどうやってかえすか。ランナーなしなら、思い切ってスイングすることを心がけています。(九回の二塁打は)センター方向に飛んで良かった。角度もついてきたし」と、頭に描いたイメージに近い打撃に満足感を覚えた。
オープン戦全15試合で4番を張り続ける。55打数20安打、10打点の打率・364。ぶ厚い筋肉に覆われた肉体と同様、堂々と胸を張れる数字だ。残り3試合も試運転ではない。本番でのさらなる加速を予感させる舞台とする。