鳥の休養わずか1日!打ち込み1時間
侍ジャパンに参加していた阪神の鳥谷敬内野手(31)が21日、甲子園室内で帰国後初めて練習を行った。フリー打撃では1時間ぶっ通しでバットを振り込むなど、時差ボケや疲労の色を見せることなく汗を流したキャプテン。22日のオリックス戦から実戦復帰する予定で、開幕までの1週間でさらに肉体を追い込む考えを明かした。
激闘の疲れはみじんも感じさせなかった。帰国後、わずか1日の休養で練習を再開した鳥谷。「まだ時差とかもあるんで」と話したが、その影響を感じさせないほど精力的に汗を流した。すでに本番仕様へと体は仕上がっているが、開幕へと頭を切り替えた主将は現状に納得していない。
「アメリカに行ってるときはなかなか時間も取れなかったので」とフリー打撃では、打撃投手3人を相手に約1時間、ぶっ通しでバットを振り続けた。見守っていた高橋打撃コーチが「試合は見てたし、コンディションだけが心配だった。問題はないよ」と目を細めたように、時間がたつに連れてもスイングの力は衰えず、室内練習場に快音を響かせた。
22日から京セラドームで行われるオリックス戦で実戦復帰するが、「練習だけはしっかりやって開幕を迎える」と宣言。開幕までの1週間で打ち込み量を増やし、万全に仕上げて神宮の舞台に立つ方針だ。他にもキャプテンとして「チームの中で戦術だったり、連係を上げて行ければ」と前を向く。
侍ジャパンに帯同中は「(チーム状況は)まったく知らない。全部、能見さんに教えてもらっていた」と苦笑いで明かした。役割についても「まだ何番を打つかもわからないし、明日、球場に行ってみてから」と言う鳥谷。頼れるキャプテンは心も体もしっかりと追い込んで、開幕を迎える。