メッセ6回3失点…不安?いや大丈夫
「オープン戦、オリックス7‐3阪神」(22日、京セラ)
阪神の開幕ローテが22日、確定した。首脳陣はこの日、WBC帰りの疲労を考慮して検討するとしていた能見の4月2日・中日戦の先発を決定。ランディ・メッセンジャー投手は予定通り、29日の開幕ヤクルト戦(神宮)のマウンドに立つ。
開幕投手のメッセンジャーが先発し、六回に突如乱れ3点を失った。失点はこの回だけだったが、少しばかり不安の残る6イニングだった。
安定感抜群の右腕が、この試合に限り、ひょう変した。六回、1点を失い、迎えた李大浩には初球を右前打。バルディリスにはストレートの四球を与えた。T‐岡田の2球目には暴投し、2死二、三塁に。さらにフルカウンから外角球を左前への2点適時打された。
「3ボールが9回もあってひどかった。きょうはすべての球種に一貫性がなかった」と制球の乱れを反省。一方で微妙なジャッジにイライラが募る場面が見られた。際どいコースを突いたもののボールの判定。これには「コールが一貫していない」と不満をもらした。
和田監督はメッセンジャーをかばった。「六回はカリカリしとったな。でもシーズンでも、そういうこともあるしグッとこらえていかないと」。もちろん、本人も自覚している。「この(判定の)ことを言うのはこの時期まで。シーズンに入れば何も言わないよ」と気持ちをリセットしてシーズンに臨むつもりだ。
この試合の前まで安定感抜群の投球を披露してきた。「これまでやってきたことの精度を高めていくだけ」と力を込めた。初の大役へ平常心で挑む。その自信が背番号54にはある。