能見OK!WBC後初登板で7回93球

 「ウエスタン、広島4-0阪神」(26日、由宇)

 出撃準備は整った!阪神・能見篤史投手(33)が、ウエスタン・リーグ広島戦に先発した。WBC後、初の実戦登板。7回93球を投げ、3失点ながら不安材料を一掃した。エースが万全の状態で予定通り4・2竜斬りに挑む。

 気温10度。冷え込みを感じる由宇でシーズンまでの一発調整に臨んだ。初回3人で1点を失った。久々の統一球が原因かともみられたが、山口投手コーチは「この天候で手が乾燥して(ボールが)手になじまなかった」と分析。能見も「最初だけ」と振り返ったように即座に修正してみせた。

 二回以降は直球、スライダー、フォークで三振の山を築く。三回から五回までは打者9人を完全に抑える圧巻の内容。予定の6回をわずか73球で投げ終えた。球数が少なかったため急きょ1イニングを“おかわり”するほどテンポが良かった。

 七回は自身の暴投などで1失点したが、最大の懸案事項はクリア。WBC大会中は8日・台湾戦での2回2/3が最長。球数も62球だった。制限の中、1カ月近く先発調整ができなかった。それだけに「長いイニングを投げられたことが大きい。そのへんの不安材料がなくなった」と手応え。統一球での変化球に対する違和感も感じなかった。

 激闘から休む間もなくシーズンを迎える。「あとはしっかり気持ちを持って行くだけ」とやり残しはない。山口コーチも「準備は整ったな」とエースの仕上がりに太鼓判を押した。4・2京セラで侍左腕を存分に振るう。

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