和田監督、開幕星は10勝の効果ある!
全力を結集する‐。就任2年目を迎える阪神・和田豊監督(50)が28日、神宮球場でのナイター練習後、死に物狂いで開幕戦を奪う姿勢を示した。8年ぶりのリーグ制覇を狙う上で、144分の1以上のウエートを占める一戦。自らのタクトで勝利を導く。
穏やかな表情だった。決して無理づくりではない笑顔もあった。言葉の端々と顔色に漂う自信と余裕。2年連続Bクラスからの逆襲。失うものなど何もない挑戦者の決意の裏返しでもあった。
「29回目の開幕になるけど、今まで1度も144分の1という感覚で迎えたことはない。開幕戦の占めるウエートは非常に大きいものを感じている。明日の1勝は10勝の効果があると思う。そういう思いでやりたい」。開幕戦の持つ意味を知るからこそ、是が非でも好発進を決める必要がある。
得点力不足解消を担うキーマンには新井良とマートンを挙げた。「選球眼のいい選手が入って、塁に出てくれると思う。後を打つ良太であり、マートンの打席次第で、得点の入り方も変わってくる」と大きな期待を寄せた。
腰を据えて戦える戦力は整った。「今年の阪神タイガースは生まれ変わりました。どう躍動していくか。選手にはいいスタートを切って欲しい」。失敗は繰り返さない。昨年の借りは必ず返す。それが男の流儀だ。