「ヤクルト３-９阪神」（２９日、神宮）

　６年ぶりの日本球界復帰戦で、猛虎の一員としての初陣。阪神・福留が阪神初安打となる初適時打を放ち、２打点を挙げた。

　「一日一善でよろしいんじゃないですか。きょうは（西岡）剛くんの日でしょう」。心地よい凱歌に笑みがこぼれた。

　初打席は運を味方につけた。１点を先制後の初回１死一、三塁。初球を打ち上げたが遊撃・森岡が落球（記録は遊ゴロ）。ラッキーな形で阪神初打点を記録した。

　五回２死一、二塁は館山の真ん中高めの１４５キロを鋭いゴロで中前に運んだ。阪神初安打が初適時打に「いいところで一本を打ててよかった」。

　実績十分のベテランでも開幕戦は特別な試合だ。「打席に入る時に今年は打てるかな、と思う。１打席目が終わった時は異常な汗をかくんだよ」。上々の再スタートに胸をなで下ろした。