阪神のドラフト１位・藤浪晋太郎投手（１８）＝大阪桐蔭＝が２９日、新生タイガースの一員になることを誓った。神宮球場に向かう前、宿舎で行われた出陣式で和田監督が発した熱いフレーズが耳に残っていた。

　「『タイガースは生まれ変わった』と監督さんが言っておられたので。昨年のタイガースを自分は知らないですけど、しっかり、生まれ変わったタイガースに参加できるように頑張りたいです」

　初めて味わう開幕戦の雰囲気。２日後には自らの“開幕”も迫っている。それでも自然体は崩さない。いつも通りのリラックスした表情で練習に参加した。登板前の調整方法を変更したため、ブルペンには入らず、キャッチボールや短距離ダッシュのメニューをこなした。「（状態は）日によって違うので何とも言えないですけど、決して悪い状態ではないです」とコンディションは良好だ。

　球場を引き揚げる際にはスタンドのファンから誰よりも大きな声援を受けた。「応援していただけることはありがたいので。声援に応えられるように頑張りたいです」と表情を引き締めた。

　今季から西岡、福留、コンラッドらが加入し、チームは大きな転換期を迎えている。そんな年にスーパールーキーが入団したのも決して偶然ではない。藤浪が新生タイガースの象徴になる。