藤浪に金本氏からチタンネックレス
デイリースポーツ評論家の金本知憲氏(44)が1日、現役時代に愛用していたファイテン社のチタンネックレスを藤浪晋太郎投手(18)に贈った。高校時代から同社のネックレスを愛用する18歳は、尊敬する同氏からのプレゼントに恐縮。「ずっと使っていましたし、偉大な先輩からいただいて非常にうれしく思います」と笑顔で感謝した。
プロ初登板を果たした3月31日のヤクルト戦(神宮)でプロ初勝利を飾ることはできなかったが、ローテーションの一角として長丁場を戦う以上、体調管理でも一流を目指すことになる。
キャンプ中、藤浪は、デイリースポーツの対談企画で金本氏に「僕は少しいい加減なところがあるんですが、大丈夫でしょうか」と相談を持ちかけた。「大丈夫。俺なんて、すごくいい加減な生活を送っていたから」と、アニキ流の言い回しで励まされたが、フルイニング出場世界記録保持者の真意を探り、メリハリの大切さを教わった。
実は金本氏は31日の藤浪の初マウンドを「やはり見ておきたい」と、所用の合間を縫って、お忍びで観戦。「本人がどう感じているか分からないけれど、まずまずだったんじゃないかな」と目を細めた。激励の意味を込め、藤浪のもとを訪れたアニキは「俺も長年愛用してきて、良かったものだから」と、26歳差の後輩の首もとに背伸びをしてネックレスを巻いた。
引退後も継続してファイテン社とアドバイザリー契約を結ぶ金本氏は、現役時代からネックレスのほかにサプリメントや(チタン)テープなどを必要に応じて、同社のサポートを受けていた。球団関係者から、同社製のネックレスが藤浪の愛用品だと聞かされ、それならばと贈呈を思いついた。大型新人が鉄人アイテムを力に、まずはプロ初勝利を目指す。