Gキラー西岡“伝統の一戦”に勝利宣言

 “Gキラー”が宿敵の進撃を止める!阪神・西岡剛内野手(28)が8日、開幕7連勝と波に乗る巨人の打倒を宣言した。9日から聖地・甲子園で巨人との3連戦。ロッテ時代には巨人相手に猛打を振るった、虎の新リードオフマンが、初体験となる伝統の一戦でチームを勝利に導く。

 聖地を埋める大観衆。両チームに漂う異様な緊張感。そして、東西の雄としてしのぎを削ってきた歴史。「伝統の一戦」と呼ばれる“答え”が、その空間には存在する。初体験となる戦いを前に、西岡も高ぶりを隠しきれずにいた。

 「伝統の一戦は、初めての経験なのでね。どういうものなのかを、肌で感じたい」

 舞台が大きくなるほど、相手の力が強大であるほど、その力を発揮する。それが西岡剛という男だ。ロッテ時代の巨人戦成績は、通算打率・320。メジャーへ移籍する直前の2年間に限れば、09年は打率・429、10年は打率・471と、巨大戦力を相手にし、撃ち崩してきた実績がある。

 その勝負強さを、今のチームは必要としている。開幕3カードを終えて3勝5敗。7日の広島戦(マツダ)でも完敗に終わった。自身は意地の3安打を放ったが、「自分の成績で喜ぶことはない。負けたらムカつきますからね」と悔しさを隠そうともせず話していた。

 対照的に、宿敵巨人は72年ぶりとなる球団記録の開幕7連勝中。ただ、それは虎にとって千載一遇のチャンスでもある。

 「勝てば勢いに乗る?そうですね。これだけ注目されている試合ですから。今は1位を独走しているので、そこを潰(つぶ)さないといけない」

 この日の甲子園の全体練習では、久慈内野守備走塁コーチとベースカバーへの入り方などを入念に確認。タテジマで迎える聖地での初公式戦で、ぶざまな姿はさらせない。開幕戦からチームは守備の乱れが目立つだけに、西岡は準備にも一分のスキも見せない構えだ。

 和田監督も思いは同じ。昨季は巨人に5勝15敗4分けと負け越し、屈辱にまみれた。「そこをやっつけないことには、上には行けない」。猛虎復活に打倒巨人は不可欠。開幕から無敗の進撃を続ける宿敵に対し、「ウチが止めます!」と力強い言葉を残した。

 「今年は出塁率にこだわりたい」と話していた西岡。派手な数字ではない。それは、猛虎再建へ懸ける思いの表れ。塁に出てかき回し、鳥谷、マートン、福留の強力なクリーンアップへつなぐ。「勝つ気で行きます」。その言葉に、覚悟に、一片の曇りもない。

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