和田監督4万超大声援の後押しに感謝
「阪神2‐0巨人」(9日、甲子園)
花冷えの聖地に響く六甲おろし。4万4019人が凝視した本拠地開幕戦。開幕から破竹の快進撃を続けてきた宿敵・巨人を新生・和田阪神が止めた。力対力のガチンコ勝負を制したタテジマ軍団。挑戦者が王者を寄り切った。
「ちょっとチームが乗り切れなかったけど、甲子園の開幕にお客さんがたくさん入って、声援を頂いて後押ししてくれた」。晴れの甲子園開幕戦を完封勝ちで飾った虎将が感謝の辞を述べた。庭を戦いやすい環境に整えてくれた多数のファンに頭を下げた。
ただならぬ思いで決戦に挑んだ。前日の8日、開幕直後としては異例の全体練習を課した。3カード連続で初戦を制しながら、次戦以降につなげられないもどかしさと悪い流れを断ち切るため、早めのムチでチームにカツを入れた。
勝ってカブトの緒を締めた。五回、1死一、二塁から、能見のバント空振りで二走・新井が飛び出して憤死。六回、無死二塁では、大和が犠打を失敗した。頂点を狙うためには、スキのない野球の遂行は欠かせない。
「しっかり戦っていかないと勝ち続けられないので、しっかり練習してやっていきたい」。4度目の正直。今度こそ本物の波をつかまえる。宿敵に連破して5割復帰。青写真は具現化して価値を持つ。