策ハマった!和田監督バッテリー称賛
「阪神3‐0巨人」(11日、甲子園)
聖地に渦巻く歓喜の色。猛虎が宿敵・巨人を撃破した。3試合計30イニングを無失点に抑え、開幕4カード目で初のカード勝ち越し。借金を完済し、勝率を5割に戻した。広い庭を本拠地とする軍にふさわしい野球。虎将の声に張りがあった。
「投手陣が3日間ゼロに抑えて、粘り強く投げてくれた。ウチのバッテリーが相手をよく研究してやってくれた」と和田監督。437球を紡ぎ、1度たりとも本塁への進入を許さなかったバッテリーの労を称賛した。
和田色を出した。2試合連続で零封した藤井彰から日高への捕手チェンジ。「藤井がゼロで抑えていただけに思い切りがいったんだけど、前回のコンビで良かったし、日高もよく配球を考えてくれた」。4日の中日戦で敗れはしたが、8回1失点(自責点0)の好投を引き出した日高の頭脳にかけた。策はハマった。
榎田の先発転向初勝利の裏で、日高もマスクをかぶった試合で移籍後初勝利を挙げた。それぞれに踏み出した新たな一歩。勝利が映し出す数々のドラマ。ページは次々にめくられていく。