これぞ和田野球!走塁&守備スキなし

 「阪神2-0DeNA」(12日、甲子園)

 豪華な攻撃陣だけが、今季の和田虎の魅力ではない。投手陣の踏ん張り。スキのない走塁。堅い守り。阪神球団史上初の4試合連続完封に、指揮官が思い描く「守りの野球」が凝縮されていた。

 この4試合、特に目立ったのは能見、スタンリッジ、榎田、そしてメッセンジャーという先発陣の好投。「これは文句のつけようがない。やろうと思ってできることじゃない」と、和田監督も賛辞を惜しまなかった。さらに、攻撃面でも指揮官の策が生きた。

 二回1死一、三塁で、一走・新井がスタートを切るヒットエンドランを敢行。藤井彰がボール球の外角低めスライダーに食らいつき、三塁への適時内野安打で先制点を挙げた。「これからも、またあると思う」と、足を絡めた積極策に納得の表情だ。

 左翼・ラミレスの守備力を考え、走者一塁からの左前打で一塁走者が三塁を陥れる場面も、3度あった。「しっかりコーチが策を練って伝えてくれている。今日に関しては、非常にいい走塁ができた」と和田監督。「強いて言えば3点目を取ってくれれば」と打線の奮起を促したが、随所にらしさが出た勝利だ。

 待望の貯金1。だが、満足感には浸れない。13日からは、今季3戦全敗と課題のデーゲームが2試合続く。「1つ勝ちは上回ったけど、今季はデーゲームで勝てていない。何とか取れるように頑張りたい」。勢いを本物とするために必要な要素は、勝利のみだ。

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