藤浪“松坂超え”の4月3勝目指す
阪神の藤浪晋太郎投手(19)が22日、甲子園で行われた指名練習に参加。次回登板予定のDeNA戦(28日・横浜スタジアム)では高卒新人で史上初となる3、4月で3勝の記録に挑むが、本人は年間を通しての活躍を重視する考えを明かした。
松坂でも超えられなかった3勝のカベ。藤浪が次回登板で白星を挙げれば高卒新人として史上初の快挙となるが「4月にどれだけ勝つかよりも、年間通してどれだけ勝てるか。(記録は)そこまで意識しない」と言い切る。本人にとって目先の記録よりも、年間通してどれだけの成績を残せるかが重要だ。
DeNAはプロ初勝利をマークした相手。だが戦う舞台はより狭い横浜スタジアムへと移る。一発が出やすいだけに、ブランコとの対戦には「勝負にいってのソロ本塁打は仕方ない。逃げてカウントを取りにいって打たれるのが悔しい。勝負するところはして、歩かせるところは歩かせて。ハッキリさせたい」と対策を口にした。
登板日は9連戦の真っただ中。救援陣の疲弊が予想されるが、中西投手コーチは「リリーフを使っていても藤浪をムリして9回使うことはない」と明言。100球をメドとし、完投は「4、5月中はない」と言い切る。
キャンプから球数を制限しているのも、年間を通して活躍させるための措置。与えられた場所で藤浪が役割を全うすれば、松坂超えの快挙も見えてくる。