能見“鬼門”ナゴヤドームで完投宣言

 阪神・能見篤史投手(33)が22日、甲子園での投手指名練習に参加し、先発する23日の中日戦(ナゴヤドーム)で完投を目指す意気込みを口にした。チームは4連勝中で、9連戦の初戦でもある重要な一戦。エースとして期待される左腕が、敵地での快投でチームにさらなる勢いをもたらす。

 4連勝中の流れは壊せない。9連戦初戦を任される自覚が胸を支配する。さまざまな状況を考えた上で、目指すのは一人でマウンドを守りきることだ。能見が描くのは敵地での完投劇。不安を感じさせることなく、きっぱりと言い切った。

 「(中日戦に向けて)いろいろと自分の中であるので考えてます。完投できるようにしたい。点を取られなかったら代えられないので」

 チームのエースとして期待される左腕が、自信を持って今季初の9連戦の先陣を切る。連戦が続けば中継ぎ陣の負担も増してくるだけに「長いイニングを投げられるように」と、先発としての役割を果たすことに全力を注ぐ。

 中日とは自身の今季初登板となった2日の対戦(京セラ)で、7回3失点。ナゴヤドームでは今季初登板となるが、チームが苦しむことの多い「鬼門」でも、昨年は2戦1勝で防御率0・00という結果を残している。

 相性の良さを感じさせるが、慢心はない。「今年最初のナゴヤドームですしね。(相性が良い)と言っても、接戦が多いので。その中でも先に点を取られないようにしないと。ゼロでいけるようにしたい」。流れをつかむためにも、打線の援護があるまでゼロで抑えていく覚悟だ。

 前回、16日の巨人戦(東京ドーム)では、6回4失点で敗戦。阿部に痛恨の3ランを打たれたが、試合を通してボール自体は悪いものではなかった。ただ「結果が伴わないとダメ」と振り返るように、チームが勝つピッチングをすることが役目となる。その一戦で左手の爪が割れるアクシデントもあったが「大丈夫です」と問題はない。

 この日は、午前中から甲子園での投手指名練習に参加。屋外ではキャッチボールやショートダッシュなどで汗を流し、その後は室内でもトレーニングを行った。中西投手コーチも「エースがいいスタートを切ってほしい。そのために火曜日に当てている。いいスタートを切ってくれれば(9連戦も)うまく終わると思うし」と期待を込めた。

 前日は藤浪の快投もあって4連勝。「(連勝も)伸ばしていけるように」と能見。心地よい風がチーム内に漂う。頼れる左腕がさらなる追い風を吹かせ、チームの勢いを加速させる。

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