スタン鬼門突破!夫人に捧げた誕生日星

 「中日0‐3阪神」(24日、ナゴド)

 気迫の投球で鬼門を突破した。スタンリッジの今季初勝利は、阪神移籍後、ナゴヤドームで初めて手にした白星になった。タテジマのユニホームに袖を通してから7試合に登板し、0勝4敗、防御率1・91。好投しながらも、白星に結びつかなかった忌まわしい過去に終止符を打った。

 「タイガースに来てから勝っていないのは分かっていたよ。どこの球場で勝ってもうれしいけど、ナゴヤドームで勝てて最高の気分さ。格別だね」

 初回からピンチの連続だった。毎回のように走者を背負う苦しい投球。それでも力強い直球と得意のカーブ、カットボールを低めに集め、6回を6安打無失点に抑えた。

 ハイライトは3点リードの六回だ。先頭の代打・森野に左前打を浴び、無死から走者を許した。ここで気迫をほとばしらせた。続くルナを得意のカーブで見逃し三振。前日23日に6打点と大暴れした和田も144キロの直球で空を斬らせ、連続三振。クラークには左前打を浴び、一、三塁とされたが、勝負強い井端を146キロの直球で二ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 ジョイ夫人に捧げる、最高の誕生日プレゼントになった。東京遠征中の18日はジョイ夫人の32歳の誕生日。その夜にはスタンリッジのお気に入り、霞が関のルースクリス・ステーキハウスでお祝いした。銀座で買ったプレゼントは「内緒さ」。1週間遅れのウイニングボールが何物にも替え難い贈り物だ。

 「そこそこいい投球をしていたけど、1つ勝つまでは気分も乗ってこないだろうし。要所を締めて粘りの投球をしてくれた」。待望の1勝に和田監督も頬を緩めた。

 敵地のヒーローインタビューで浴びた大歓声に日本語で応えた。

 「アリガトウゴザイマス。サイコーの気分デス」

 頼れる助っ人右腕が名古屋で白星を重ねていく。

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