鳥谷復活して~な…得点圏打率・083
「中日1-0阪神」(25日、ナゴド)
完全に体勢を崩された。体が前に突っ込み、中日・岩田のスライダーに力なく空を切った阪神・鳥谷のバット。初回1死三塁、絶好の先制機で空振り三振に倒れたキャプテン。「どんな形でも(走者を)返さないといけなかった」と悔しさをにじませる。
確かに打線全体が岩田の横滑りするスライダーとスローカーブに翻弄(ほんろう)された。3試合連続2桁安打を記録していたが、七回までわずか4安打に封じられた。
結局、7安打を放ちながら、今季4度目の完封負け。榎田を含む投手陣が最少失点で踏ん張っていただけに、クローズアップされる初回の攻撃。水谷チーフ打撃コーチは「いかんな。ちょっと体が前に突っ込んでいる。ああいう形では打てん」と3番打者の状態に気をもむ。
開幕から得点圏では24打数2安打、打率・083。ここ数年、チームを引っ張ってきた勝負強さが影を潜めている。西岡の出塁率が4割を超え、大和も役割を果たしている中、鳥谷が本来の姿を取り戻すことが得点力アップに欠かせない。
「得点圏?どうということはないけど、打てるように頑張ります」と語るキャプテン。3番がチャンスで放つ一本が打線のカンフル剤になる。