西岡エラー取り返した!3点適時二塁打
「DeNA5‐10阪神」(26日、横浜)
トドメを刺した。低く、鋭い分身が遊撃頭上を抜け、左中間を破った。五回、2死満塁。阪神・西岡が前夜の苦い完封負けを吹き飛ばした。走者一掃の3点適時二塁打。一挙6点猛爆のトリを飾り、ハマの夜空に六甲おろしを響かせた。
「アホみたいなエラーをしていたので、なんとかそれを取り返そうと思っていました。しっかり打てました」。2点を先制した直後の三回の守備。1死一塁。高く弾んだ石川の二ゴロを捕球し、一走・高崎にタッチしようとした際、グラブからボールがこぼれていた。メッセンジャーに無駄なピンチを背負わせてしまった責任感にかられていた。
粘りが大勝を導いた。三ゴロに倒れた初回でも、高崎に7球を投げさせた。三回にはボールを見極め四球。きっちり球数を放らせ、敵の体力を奪った貢献度は見逃せない。流れが敵軍に傾きかけた九回、2死から右前打を放ち、3者凡退で攻撃を終わらせなかった。背番号7の献身ぶり。クセ者と呼ぶにふさわしい。