大和、盗塁死なんの!先制打&猛打賞

 「DeNA5‐10阪神」(26日、横浜)

 自らの失敗は、自らの手で取り返す。それが虎のレギュラーを張るプライドだ。開幕から24試合「2番・中堅」を守り続ける阪神・大和。その意地が、そして成長の証しが、先制打となって表れた。

 三回だ。1死一、二塁で外角低めのカーブに食らいつき、三塁線を破る先制二塁打。打席で見せる鋭い眼光は、塁上で柔らかい笑顔に変わった。

 「(カウントが)追い込まれていたので、何とか前に打球を飛ばすことだけを考えていた」。まさに気迫の一打が、巧みな打撃を生み出した。そして「初回にチャンスをつぶしていたので…」。

 初回1死から自身3試合ぶりの安打となる中前打で出塁。その後2死一、二塁となり、5番・福留の2球目に三盗を試みて失敗。絶好の先制機を逃した。「あれは自分のミス。しっかり反省しないといけない」。だが、今季の大和はうつむいてばかりではない。失敗は必ず取り返す。その強さにみなぎっている。

 猛虎打線爆発の呼び水となる先制打。そして4点差の五回は、一挙6点のビッグイニングの口火を切る中前打で自身今季3度目となる3安打猛打賞をマークした。

 それでも「自分の仕事ができたところも、できなかったところもある。満足していない?そうですね」と表情を引き締める。チームを勝利に導くまで。いや、大きな歓喜の輪に加わるまで、その歩みは決して止めない。

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