小嶋別人やん…二回途中6失点KO
「DeNA9‐1阪神」(27日、横浜)
今季最多の貯金4に挑んだ和田阪神が、DeNAに惨敗した。今月20日のヤクルト戦で2年ぶりの白星を挙げた小嶋達也投手(27)が、1回2/3を6失点と大誤算。打線もマートンの八回の適時打で何とか完封は逃れたが、DeNA・藤井に11年ぶりの完投勝利を献上した。
1週間前とは別人だった。定まらない制球、高めに浮くボール‐。緩急をうまく使い、右打者の懐を思い切って攻めたヤクルト戦の面影はなかった。自己ワーストタイの1回2/3KO。6失点で肩を落としたまま、小嶋はベンチへ下がっていった。
立ち上がり、簡単に2死を奪った。続く井手の中前へ抜けそうな打球は西岡が好捕し、一塁へ転送した。タイミング的にはアウト、そしてチェンジ‐。だが新井の捕球ミスで状況は一変した。ここから7番・松本まで悪夢のような5連打。「少しボールが高かったので、そのあたりが良くなかった」。変化球も直球も痛打されたのはベルトゾーンの高さだった。
二回には1死から投手の藤井を四球で歩かせた。ここから傷口を広げ、井手、ブランコに連続適時二塁打を浴びた。6点を失ったところで降板。20日のヤクルト戦で2年ぶりの白星を挙げ、自身にもチームにも勢いをつけたいマウンドだったが「やっぱりまだまだ…コントロールが悪い」と自らを責めた。
中西投手コーチは「緩急が持ち味の投手だから、ボールが高いとね。あそこで踏ん張らないといけない」と初回、ブランコ以降の投球内容を課題に挙げた。次回に関しては「これからだけど、前回、抑えたヤクルト相手だから」と話した。修正点は制球力かの質問に「はい」と力を込めた左腕。その真価が問われる。