「ＤｅＮＡ３‐５阪神」（２８日、横浜）

　待望の瞬間。阪神はビジター３連戦５カード目にして初のカード勝ち越し。澄み切った横浜の青空に、歓喜の叫びが吸い込まれた。薄氷を踏む終盤の僅差での勝利。しのぎきった。開幕から無失点投球を続ける安藤、福原、久保の救援陣を和田監督は掛け値なしに持ち上げた。

　「特に藤浪の勝ち（がかかってる）というところで、それぞれが力が入っていたと思うけど。七、八、九のピッチャーは、開幕から１点もやらずに頑張ってるもんな。１点（差）での３回は、かなりキツかったと思うけど」。黄金ルーキーの白星を消してなるものかと、躍起になった３０代トリオの奮闘に虎将は最敬礼だ。

　思考回路をすぐさま切り替えた。「こういう勝ちの後にどういう試合ができるかが今年のテーマなんで」。今季最多の貯金４をかけた４度目の挑戦。聖地が待っている。必ず六甲おろしを響かせる。