福留4号弾!打って守って藤浪援護

 「DeNA3‐5阪神」(28日、横浜)

 や~っと出た。誕生日から2日後。阪神・福留が“難産”の末、36歳初安打を本塁打で飾った。

 二回、無死二塁。初球。三浦の真ん中の直球を捉えた。スムーズなスイングから放たれた打球は、バックスクリーン右の最前列に飛び込む4号2ラン。19日のヤクルト戦(甲子園)でのサヨナラ満塁アーチ以来31打席ぶりの一発となった。

 藤浪が先発した試合では初打点となった。「巡り合わせもあるんだろうけど。先制して楽に投げさせてやるのがいいしね。進塁打でいいぐらいの気持ちだった。いい結果が伴ってくれれば、それはそれでよしとすればいい」。3勝目を後押しできたことを喜んだ。

 援護は打つだけではなかった。六回の守備終了後は三塁ベンチで藤浪に語りかけた。「シーズンは長いから、しっかり自分で考えて調整しよう」とアドバイスした。

 「後ろから見ていて体が重そうだった。だけど、そういうことは多々出てくるから、いい経験になったと思う。でも、悪ければ悪いなりに抑えるし、普通の高卒ルーキーとは違うね。大したもんだよ」。高い能力を感じるからこそ、一層の飛躍へ助言を送った。

 自身は今度こそ一発を復調のきっかけにしたい。和田監督は打撃を称賛した上で「その後にもう一本出ると乗ってくるんだけどな」と話したように、今季は大活躍しても波に乗り切れていない。

 26試合で猛打賞はなく、打率・160。ティー打撃では助走をつけてのスイングや、「手の使い方の確認で」とトスしてもらったボールを左手でつかむ練習法も取り入れた。不振脱出を模索する日々は続いている。

 ただ、どんな時でも支えてくれる家族がいる。36歳の誕生日だった26日は名古屋から横浜への移動日。出発前に名古屋市内の自宅で長男・颯一(はやと)くん(5)がお祝いの歌を歌い、隣で長女・桜楓(はるか)ちゃん(2)が手をたたいて祝福してくれた。くじけそうだった気持ちは消え、奮い立った。もう後退しない。勢いに乗り、一気にトンネルを抜ける。

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