球場騒然!バリ挑発球に和田監督が抗議

 「阪神5‐6広島」(29日、甲子園)

 球場が騒然となった。問題のシーンは同点の六回裏、2死。カウント2ボール1ストライクから、阪神・新井良がタイムを取った場面だ。橘高球審がタイムを宣言し、新井良もヘルメットのひさしに手をやり、バリントンに頭を下げた。

 だが、バリントンは新井良の一連の動きを視界に捉えながら投球動作を続け、懐を突く速球を投げ込んだ。バットも構えていなかった新井良は驚いた表情を浮かべるしかなかった。

 振り返れば00年6月7日の巨人戦(東京ドーム)で、和田(現監督)が打席を外した際、元同僚のメイに同様の球を投げられたことがあった。危険球と受け取られても仕方のない1球。攻撃終了後に和田監督と、中西投手コーチが橘高球審に注意を与えるように要望したが、橘高球審の判断で注意は与えられなかった。新井良は「どうなんですかね。よく分からないです」と話した。

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