能見ブルペン投球再開…5・6G戦先発
阪神・能見篤史投手(33)が1日、甲子園室内のブルペンで投球練習を再開した。和田監督ら首脳陣が見守る中で96球。熱のこもった投球で回復をアピールした。
「問題ないですよ。全力で?そうですね。自分の中では」
サバサバと振り返った左腕に対して、指揮官は安堵(あんど)の表情を浮かべた。待ちに待ったエースが戻ってくる。思わず関西弁が口をついた。
「確認しながらのアレ(投球練習)だったけど、しっかり腕も振れていたし、まあいけるんとちゃいまっか」
23日の中日戦(ナゴヤドーム)で左手中指の爪が割れ、24日に出場選手登録を抹消された。負傷後もチームに帯同しながら調整を続け、25日にはキャッチボールを再開。順調な回復を見せていた。
中西投手コーチも先発復帰へ、GOサインを出した。当初のプラン通り、6日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。
「問題ない。予定通り。(WBC出場で)下半身の疲れも重なっていたし、いいリフレッシュになったんじゃないか」
エース離脱後のチーム成績は4勝4敗。順位は2位だが、いまひとつ波に乗り切れない状態が続く。首位をひた走る巨人に追いつくには、能見の完全復活が絶対条件。GW明けからエースの巻き返しが始まる。