中谷、1軍19勝左腕から追撃打
「ウエスタン、阪神3‐2ソフトバンク」(1日、鳴尾浜)
延長十回に浅井のサヨナラ打で勝率を5割に戻した阪神。劇勝へののろしを上げたのは7番・中谷の一打だった。
0‐2の七回に中谷のバットが火を噴いた。伊藤隼の右前打で無死一塁。ここでソフトバンク・山田を捉えた。真ん中に入ってきた直球を迷わず振り抜く。風に乗った打球は深々と右中間を破った。4月30日の1軍・広島戦での新井良の右中間本塁打をほうふつとさせる適時二塁打は、相手に強烈なダメージを与えた。
この直後、清水に四球を与え山田は降板。中谷の一撃が1軍19勝左腕を追い込んだ。「甘いコースに来たので思い切り打ちました。結果が出て良かったです」と笑顔で振り返った。
九回に伊藤隼の同点本塁打が飛び出した。平田2軍監督は「中谷や森田らの刺激になってくれれば」と、若虎に奮起を促した。未来の4番として期待のかかる背番号60。長距離砲として開花し、飛躍の3年目としたい。