マートン7度目猛打賞!打率急上昇

 「阪神14‐3ヤクルト」(3日、甲子園)

 猛虎の4番が猛烈に加速した。今季チーム最多の14得点の圧勝劇を導いた。阪神・マートンが3打数3安打。打率は・378に急上昇。30試合で早くも7度目の猛打賞。首位打者をひた走る中日・ルナ追撃へ、タテジマの安打製造機がアクセルを踏み込んだ。

 四球を選んだ初回。二回に一挙6得点の猛爆を担う左前打。三回の四球を挟んで四回に左前打。トドメに六回、左越え二塁打を放ち、試合前に4分差あったライバルとの差を一気に2分7厘差に縮めた。

 個人記録に興味はない。ルナとの差、比較を問う声に首を振った。「気にしてないよ。シーズンは長いからね」。プロ野球記録のシーズン214安打を放った3年前との対比も同様だ。「今は比較できない。ただ、2010年も自分でコントロールできることをしていた年だった。今はそれができてる」と精神、技術両面の安定を好調の理由に挙げた。

 「自分としては、これからもコントロールできることをコントロールしていくだけ。1試合、1試合だね」。まだ30試合を消化したばかり。今季6度目となる貯金4への挑戦が待っている。唯一無二の目標は8年ぶりとなるリーグ優勝。そのためにバットを振り、安打を重ねることが自らに課された任務だと理解している。

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