猛虎爆勝19安打で圧倒!金曜6戦全勝

 「阪神14‐3ヤクルト」(3日、甲子園)

 ウル虎ユニホームでウルトラ級の圧勝だ。二回の6連打、一挙6得点など、阪神打線が序盤から打ちまくった。今季最多の19安打、14得点。金曜日も6戦全勝となった。切り込み隊長・西岡剛内野手(28)をはじめ、猛打賞は4人。この勢いで残る3連休も打って、打って、打ちまくれ!

 GW後半の初日、行楽地に甲子園を選んで大正解だ。鳴りやまない六甲おろし。聖地に詰めかけた4万5726人のファンはみんな笑顔で帰路に就いた。今季初の先発全員安打に、今季最多の19安打14得点。ウル虎ユニホームを身にまとった猛虎が相手投手陣を容赦なく、かみ砕いた。

 大爆発を誘発したのは西岡だ。1点ビハインドで迎えた初回、痛烈に左翼線を襲うスタンディングツーベース。塁上で激しく手を叩き、ムードを一変させた。その後、三塁まで進み、石川の暴投で同点のホームを駆け抜けた。さらに一、二塁と好機が広がり、福留が中前へ抜ける勝ち越し適時打を放った。逆転に成功。西岡は言った。

 「先制点を取られて、一回裏で取り返せたのは良かった。初っぱなから長打が出て、点が入りやすい状況をつくることができた」

 1番打者の仕事を全うする背番号7へ、和田監督も賛辞を惜しまない。「あれで流れを引き寄せられたね。シングルではなく、ツーベースが大きかった」

 長~いヒッティングマーチが奏でられたのは二回だ。恐怖の8番・藤井彰が左前打で口火を切ると、メッセンジャーが相手の意表を突くバスターを決めチャンスを拡大。西岡も初球を中前へはじき返し、無死満塁とした。今季、急成長中の2番打者につないだ。

 ここで大和が内角高めのカットボールを迷わず振り抜き左前へ。貴重な追加点をたたき出した。

 「ベンチでも(西岡さんに)『オマエにチャンスをやった』と言われたので、そういうところで打てて良かったです」

 新クリーンアップも続いた。鳥谷が一、二塁間を、マートンが三遊間を鮮やかに破ると、この日5番に昇格した良太が「最低限の仕事じゃないかな」と振り返った大きな中犠飛。福留の四球を挟んで、今度はお兄ちゃんが左前適時打で怒とうの波状攻撃を締めくくった。

 「どんな展開でも同じような気持ちで打席に入らないといけない」

 ヒーロー賞でゲットしたトラッキーのぬいぐるみとは対照的に、猛打賞をマークした新井は表情を引き締めた。

 試合後、指揮官はじめ、西岡も新井兄弟も同じフレーズを口にした。「明日が大事」。4日の先発は新人の小川。和製ライアン撃ちで今度こそ貯金「4」の壁を打ち破る。

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