和田監督、敵地で宿敵に連勝し興奮
「巨人0‐5阪神」(7日、東京ド)
難敵を打ち砕いた爽快(そうかい)感が胸に去来する。宿敵のお株を奪う空中戦を制した満足感が体中を駆け巡る。4連敗中だった杉内を撃破した。4年ぶりの東京ドーム3連勝。貯金は今季最多の5を数えた。阪神・和田監督の声が弾んだ。
伏兵・藤井彰の一発で幕が開き、新井が完全復活を予感させる2打席連発を含む3試合連続弾。4安打ながら、ひと足早い3発の花火で5得点。失投を一撃必殺で仕留めた戦士たち。試合数を重ねるたび、たくましさ増す姿が頼もしい。
「バッティングコーチの指示通り、狙い球を絞ってやってくれた。東京ドームで空中戦ができると巨人に対抗できるかな」。ダイエー・ソフトバンク時代を含めて、杉内に3発をお見舞いしたのは初めて。そりゃ、興奮もするでしょ。
エース・能見の完投に続き、スタンリッジが負けじと完封で応えた。「ちょっと後ろが疲れてきてるだけに、1日だけじゃなくて、まさか2日も休めてもらえるとは。ありがたいです」。ブルペンにも休養を与えられた勝利。かけがえのない副産物だ。
狙うはひとつ。一気の3タテだ。「ジャイアンツ側にしてみれば、1勝2敗なんて痛くもかゆくもない。なんとか3つ勝てるようにね」。3夜連続の六甲おろしを敵地に響かせる。宿敵を沈めるのは、今でしょ。