勝利の使者だ!新井8戦連続安打

 「ヤクルト0‐5阪神」(10日、松山)

 阪神・新井のバットから連日、快音が止まらない。先頭打者で迎えた六回。2番手・七條が投じた140キロの直球を逆らわず、右前へはじき返した。

 これで昨年7月1日のヤクルト戦~7月11日の中日戦以来となる8試合連続安打をマーク。完全復活した主砲が好調をキープしている。

 「球がしっかりと見えているからね。しっかり練習して継続してやっていきたい」

 8戦連続安打中、チームは6勝2敗の高勝率。交流戦前、最後となる3連戦の初戦も勝利で飾った。それでも新井は口元を引き締める。「一戦一戦やるだけ。また明日」。試合後の通路、荷物を引きながら前だけを見つめた。

 弟・良太の後ろでにらみを利かせる恐怖の6番。周囲から4番復帰の声も上がる中、新井は目の前の打席に集中する。

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