新井貴、止まらん!勝負強い恐怖の6番
「ヤクルト7-11阪神」(11日、松山)
犠飛には十分な打球だった。三塁走者のマートンは悠々と勝ち越しのホームイン。新井がチームに今季初となる5連勝をもたらした。
同点で迎えた五回だ。1死からマートン、弟・良太の連打で一、三塁の好機を作ると、兄・貴浩が打席に立った。カウント2‐2からの5球目。140キロの直球を捉えた。新井が主砲の仕事をきっちりと果たした。
これで9戦連続安打。クリーンアップの後ろに控える頼もしい背番号25に試合後、和田監督もうなった。
「勝負強いね。これで9試合連続か?非常に状態もいい」
序盤にも新井のバットが、試合をひっくり返していた。三回2死満塁から良太が右前へ同点適時打を放つと、負けじと兄も続いた。
なおも二、三塁から狙いすました球を左翼線へはじき返し、塁上の走者を一掃。その時点で勝ち越しとなる、貴重な一打だった。この適時打に新井も満足げに振り返った。
「みんなでつないでね。シュートを狙い通り打てた」
得点圏の場面で打席に立つことが多く、新井は「いろいろ考えている」と話す。この勝負強さを今後もずっと維持していきたいところ。新井が好調な打線を支えている。