藤浪、登録抹消…26日復帰登板が濃厚
阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が11日、背中から腰にかけての張りを訴え、出場選手登録を抹消された。松山入りした9日に異変を訴え、ブルペンでの投球練習を回避していた。ただし、キャッチボールは行っており、和田豊監督は軽症を強調。今後は1軍に帯同しながら、次回登板に向けて調整を進めていく。
藤浪の出場選手登録抹消が球団から発表された。試合前の練習後、和田監督は「おととい、松山に来る日、背中と腰にかけての張りを訴えたので」と経緯を説明した。
松山入りした9日に、黄金ルーキーの体に異変が起こった。登板3日前はブルペン調整日だが、指揮官によると「投げる前にちょっとおかしいということで投げなかった」と、ブルペン入りはしたが、大事をとって投球を回避したという。
そして、この日は登板前日のルーティンであるブルペンに入らず、外野でバランスボールを使った体幹トレーニングを最後まで続けた。
キャッチボールや遠投は通常通り行った。「普通に練習してキャッチボールもしてますから大事ではないです」と指揮官は軽症を強調した。
「もともと交流戦でどこかで(間隔を)あけようと投手コーチと相談していた」と和田監督が話すように、疲労などを考慮して19日西武戦の登板を飛ばすことが検討されていた。「ある意味、予定通りと言ったらあれだけど、1カ月投げてきて疲れも出るころなので」
春季キャンプから順調に歩みを進めた。プロ3度目登板となった4月14日DeNA戦で初勝利を挙げ、3勝をマーク。高卒新人ながら先発ローテの一角を担ってきた。
前回5日のヤクルト戦先発の前日、藤浪はプロの自覚を持ってこう話していた。「今のところ何ともないですし、1週間好きなように調整させてもらっているので、へばったとか言ってられない」。それでも、やはり新人。今回は大事を取っての意味合いが強いものの、首脳陣は一度、先発を飛ばすことを決めた。
この日藤浪は試合中の午後6時半ごろ、球場を後にした。報道陣には「監督の言った通りです。監督に聞いてください」と多くを語らず、足早にタクシーに乗り込んだ。
最短10日での再登録可能となるのは21日だが、コンディションを万全に戻させ、26日・甲子園(対日本ハム)での復帰先発が濃厚だ。