新井、パのエース級粉砕で一気上昇だ!
エースを撃ってこそ、本領発揮だ。打撃好調の阪神・新井貴浩内野手(36)が13日、チームとともに松山から帰阪。松山空港で取材に応じ、14日に開幕するセ・パ交流戦に向け、パを代表する主軸投手の打破をチーム上昇の条件に掲げた。
「交流戦はポイントになる。2連戦なので、日程的にいいピッチャーがくる。逆にそういうピッチャーを打って勢いをつけたい」。これまでダルビッシュや涌井、渡辺俊、和田毅らパの難敵から本塁打を放ち自軍に活気をもたらしてきただけに、エース粉砕の意義を熟知する。
昨季は右肩の故障で不振を極めた新井の交流戦打率は・198。パの投手陣を踏み台にできずチームも3年連続の8位と失速した。現在、阪神は5年ぶりの6連勝と波に乗るが、5年前も新井の好調な打撃(交流戦打率・316、4本塁打)がチームを押し上げ、交流戦で過去最高順位の2位を記録した。
「今のまま入っていきたい。日程はちょっと緩くなるけど、しっかり調整して試合に臨みたい」。この日は練習を免除されたため、肉体のケアに務めるなど、仕切り直しに備えた。シーズン前は、昨季発症した右肩後方関節唇(しん)損傷が不安視されたが、今のところ再発の恐怖感もなく順調だ。
1日・広島戦(甲子園)から10試合連続安打を記録し、その間の打率は・395。5本塁打、17打点。首位巨人を猛追するチームの支柱になっている。新井が今季の連勝街道をホンモノの強さに発展させる。