西岡、交流戦何が何でもカード頭獲る!

 9年目を迎える「日本生命セ・パ交流戦」が14日開幕する。6連勝中と勢いに乗る阪神は13日、甲子園で指名練習を行った。完全休養に充てた西岡剛内野手(28)は、3年ぶりとなるパ・リーグとの対戦に向け「初戦が今まで以上に大事になってくる」。ロッテ時代の05、06年に2度の優勝経験を持つスピードスターが、“先手必勝”のススメを説いた。まずは宣言通り、オリックスとの関西ダービー初戦(甲子園)を奪う。

 ここ数年、虎を悩ませてきた交流戦‐。09年以降、4年連続でパ・リーグ相手に負け越しを喫してきた。特に昨年はまさかの5連敗スタート。だが今年は頼れる男が猛虎打線に加わった。ロッテ時代の05、06年に2度の優勝を経験し、パ・リーグ野球を熟知している西岡がキーマンになる。

 この日、甲子園での練習参加を免除され、14日からのオリックス戦へ向けて英気を養った。チームも6連勝と波に乗っているだけに「次の初戦(オリックス戦)は今まで以上に大事になってくると思う」と語った。苦手としている交流戦のカベを乗り越え、宿敵のGを追走していくためにも、西岡が訴えたのが“先手必勝”理論だ。

 1カード2連戦の変則日程ということで「まず初戦を取っていくことで、ホーム、アウェーでも(最低)5割でいける。そういう意味で初戦を取っていかないと」と力を込めた西岡。初戦を取れば、あわよくば連勝、悪くても5割で次のカードに向かうことが約束される。だが初戦を落とせば連敗の可能性が高まり、連敗すれば連勝し返さないと星勘定は戻らない。

 そこに生まれる余分な重圧、意識‐。これがチームの歯車を狂わす危険要素だ。ここまで開幕から9つの貯金を積み上げ、独走と思われた巨人に肉薄できている。開幕からチーム内に明るいムードをつくり上げ、勢いをつけてきた西岡の存在感は計り知れない。勝ち方を知る人間だからこそ、先手必勝理論には確かな説得力がある。

 ロッテ時代の交流戦は通算打率・320と得意にした。3年ぶりとなるパ・リーグとの対戦に「自分がいたころとだいぶメンツも変わってるし、若い子も出てきている。セ・リーグよりはデータはあると思うけど、僕自身が打席に立ってないですから」。ここまで打率・331とハイアベレージをマークし、出塁率は・386と12球団の1番打者でトップの数字をマークしている。未知のセ・リーグでも結果を出しているだけに「今までと変わらずにやるだけ」と自然体を崩さない。

 6連勝の勢いを交流戦に入ってからも維持するために、ポイントとなるのが14日のオリックス戦。「出塁することが自分の仕事になる」と意気込む西岡。第1打席で安打を放った試合は、現在7連勝中だ。必ず初戦を取る。それが実現できれば、おのずと優勝の2文字も視界に入ってくる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス