和田監督完敗も「明日からまた」
「交流戦、阪神0-1オリックス」(14日、甲子園)
これが交流戦を戦う難しさなのか‐。向かうところ敵なし。そう思わせた6連勝中の猛虎が、交流戦を黒星スタートとなった。「これが交流戦だろうな。ほとんどが、初めて当たる投手だから」。阪神・和田監督は悔しさをにじませ、完敗となった試合を振り返った。
先手を取る重要性を、常に説いてきた指揮官。リーグ戦と違い2連戦となる日程に、「初戦を取らんと2連敗がある。3連戦でも初戦は大事だけど、特に大事になる」とポイントを挙げていた。
昨年の交流戦は5連敗スタート。それだけに、この一戦に懸ける思いは、並々ならぬものだったはずだ。ただ、初対戦のディクソンを打ち崩すのは、容易ではない。
「一発勝負だからね。いかに準備してというところかな」。データをそろえ、この日の試合前練習を早い時間に終えて、ミーティングの時間を長く取るなど、準備は怠らなかった。それでも、6連勝中は好調だった打線が沈黙を続ける。交流戦で勝利を得る。改めて、その難しさを実感させられる形となった。
3年ぶりとなる貯金10へ、最初のチャレンジは失敗に終わった。だが、悲観することはない。「引きずるようなことは絶対にない。明日から、また行きます!」。和田監督の力強い言葉にも、チームに対する自信がうかがえる。1つの敗北を教訓とし、新たな連勝街道へ向かうのみだ。