メッセ9連勝ならず…悔し今季初黒星

 「交流戦、阪神2‐4ソフトバンク」(17日、甲子園)

 6回を投げ、135球にまで到達した球数にいら立ちが見えた。追い込んでも、バットに当てられて粘られる。自然と増えた球数。感情が乱れ、昨年から続いていた連勝も「8」でストップだ。阪神・メッセンジャーが今季初黒星を喫した。

 「(ファウルで粘られて)ムカついた。イライラした。早くフェアゾーンに打ってくれと。(自分の状態より)向こうがよく粘ったんだと思う」

 立ち上がりから、リズムを乱されるような展開だった。無失点に抑えた初回には26球を投じ、二回には連打で無死二、三塁となると、続く山崎にはファウルで4球粘られ、結果的に7球目の変化球を三塁線を破られる2点適時二塁打とされた。さらに続いた2死三塁からは、福元に左前適時打で3点目を奪われた。

 「決めにいって投げたボールを打たれて、人のいないところに打たれた部分もある」

 嘆いたのはピッチングだけではない。五回1死一、二塁の打席では3球目にバスターを敢行。力強くはじき返した鋭い打球はしかし、三塁・松田の好守で併殺打となった。

 「(一塁の)ラヘアがチャージしてきたのが見えて打った方がいいと思った」とメッセンジャー。自身の登板試合は昨年からチームが10連勝中だったが、それも止まった。ただ、下を向いてはいられない。「前に進んでいきたいね」。仕切り直して、次のマウンドに悔しさをぶつける。

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