阪神敵地で8連勝も和田監督に油断なし
「交流戦、西武5‐10阪神」(19日、西武ド)
今年の虎は敵地でも強い!阪神が乱戦を制し、これで4月28日のDeNA戦(横浜)から、ビジターで8連勝。07年に10連勝を飾って以来、6年ぶりとなった。「今年の阪神は違うというのを見せたい」と話す和田監督の言葉通り、逆境をはね返す力強さを見せつけた。
初回からエース・能見が2点を失う予想外のスタート。それでも「点を取られた後に、すぐ反撃できたのが良かった」と指揮官。すぐさま二回に同点とすると、3点差をつけられた四回には、打者9人で一挙5点を奪い、逆転に成功した。
過去2年間では10個以上の借金をつくり、合計53勝78敗と大きく負け越してきたビジターでの試合。夏場の“死のロード”を含め、大きな課題だ。だが今季は13勝8敗とし、ホームでの勝率を上回る成績を残している。
ただ指揮官に満足の2文字はない。前日は難敵のソフトバンク・摂津を打ち崩し、敵地に乗り込み西武・涌井と相手エースを撃破したが、「(交流戦は)毎日こういう投手がくるだろうから、しっかり対策を練らないと」と話した。
さらに「なかなか昨日今日みたいな打ち合いはない。これからは接戦が多くなる。どうやって1点を取るかを追求していきたい」と気を引き締める。勝利の中にミスも見えた。だが敵地の戦いでたくましさを増せば、強固な猛虎軍団となる。指揮官は、そう確信している。