藤浪35球で21日の実戦復帰へ準備完了
背中と腰の張りで11日に出場選手登録を抹消された阪神の藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が20日、鳴尾浜のブルペンで、故障後3度目の投球練習を行った。
ミットにボールが吸い込まれる小気味よい音が、休日の鳴尾浜に響いた。直球やカットボールなど変化球全球種を交えて35球。セットポジション、クイックモーションも確認した。復帰登板となる21日の四国アイランドリーグ選抜戦(鳴尾浜)に向けて準備は整った。
「普通に投げられましたし、微妙な感覚のズレはありますけど、コンディションは万全に近いと思います」
ブルペンで見守った久保2軍投手コーチは「いい球がいっていた。すごい」と絶賛した。
5日の日本ハム戦(甲子園)以来の実戦登板となるが、不安はない。「故障というほどでもないですし、それ(不安)はないです」ときっぱり。実戦では「バッターとの感覚」を確認する。
「ストレートが基本になる。カウントを稼げることが調子のバロメーターなので、その辺りを意識してやりたいです」。鳴尾浜のマウンドに、復活への第一歩を刻む。