ボイヤー来日初ブルペンに絶賛の嵐!

 「交流戦、阪神0‐2楽天」(29日、甲子園)

 和田阪神が、拙攻の連続で今季7度目の完封負け。前夜に救援を失敗した阪神・久保康友投手(32)はこの日、再調整のため出場選手登録を抹消された。試練が続く虎。だが希望の光もある。新外国人のブレイン・ボイヤー投手(31)が和田監督らが見守る中、来日初の投球練習。高評価を受け、「新守護神」への期待が一気に高まってきた。この新助っ投、救世主となるかもしれない。

 2夜連続でため息が聖地に響いた。開幕から奮闘してきた福原が、九回に敗戦を決定づける追加点を献上。28日の久保に続いて、またも中継ぎ陣に不安が露呈した。ただ、暗い話題ばかりではない。ボイヤーが来日初のブルペンで能力の片りんを見せ、守護神を任される可能性が出てきた。

 新外国人右腕は米国とは違って、柔らかい日本式のマウンドの感触を確かめながらストレート、カーブ、スプリットを21球、投げた。「良かった。マウンドの違いを感じたけどすぐ慣れる。80~85%の力だった」。満足そうに振り返った助っ投を首脳陣は絶賛した。

 中西投手コーチは「すぐに(抑えで)使うつもりはない。福原、筒井、安藤、加藤でやりくりするしかない。固定ではない」とした上で、「(日本球界で)いけるなというのを見せてもらった。ブレーキが利いたカーブがいい。強さもあった。クイックも計ったが問題ない」と評価を急上昇させた。

 中村GMらと見つめた和田監督も同様だった。「パワーピッチャーだね。まだ目いっぱいでないと思うけど、真っすぐ以外にもオッと目を引く球があった。どの球かは言えないけど」。最速158キロの直球だけではなく、変化球にも惹(ひ)きつけられた。抑え役を任せられるポテンシャルを誰もが肌で感じ取った。

 メジャー通算233試合に登板した実績を持つボイヤーは、抑えにも前向きだ。「自分はチームの勝利のために来た。守護神の登録抹消は残念だけど、そこをしてくれと言われたらする。自分ができることをやるだけだよ」。落ち着いた様子でプレーを心待ちにした。

 甲子園での初練習は上着が黒のTシャツ、下はユニホームの裾を上げたオールドスタイルだった。「最高。フェンウェイパークのような歴史を感じる球場だった。素晴らしい所で動けて気持ちよかった」。ダッシュでは軽快な走りを見せ、状態が上がっていることを感じさせた。評価が急上昇した右腕。実戦登板が待ち遠しい。

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