「ウエスタン、阪神３‐１オリックス」（１日、淡路）

　久保の名前がアナウンスされると、淡路島のファンから温かい拍手が送られた。阪神・久保が２軍降格後初登板。最終回のマウンドを３人でピシャリと抑え、セーブを挙げた。

　２点リードの九回だ。先頭の宮崎に対して、カウント３‐１としたが、最後は直球で二ゴロに。続く竹原は変化球で三ゴロ。最後の打者・Ｔ‐岡田を直球で左飛に打ち取ると、スタンドから再び歓声が起こった。

　「絶好調なので、これを続けていくだけです」。野球教室で少年たちへの指導を終えた久保は涼しい顔で振り返った。

　「ファームでも相手はクリーンアップ。緊張感のある中で投げられて良かったね。さすがに落ち着いているし、モノが違う。心配ないよ」

　平田２軍監督が賛辞を贈った。久保２軍投手コーチは「ボールを上から叩けるようにやっている。縦振りにしないとフォークも効かない。Ｔ‐岡田への直球は素晴らしかったね」と現在、取り組んでいる課題を明かした。

　「今日はそこまでできなかったけど、引き続きできるようにやっていきます」。久保も確かな手応えを感じていた。