和田虎、交流戦勝ち越しノルマ5勝3敗
上昇気流をつかまえる‐。阪神・和田豊監督(50)が4日、借金1を抱える交流戦の勝ち越しに向け、残り8試合を好転の兆しをつかむ試金石と位置づけた。勝ち越しへのノルマは5勝3敗。猛虎が梅雨の晴れ間で光をつかみ取る。
16試合を消化して7勝8敗1分け。3連敗発進から一時は貯金1を数えたが、厚い雲を突き破る急加速を得られてはいない。一進一退の続く現状をもどかしく感じながらも、虎将は21日から始まるリーグ戦再開のステップとする一案を示した。
和田監督「決してチーム状態は悪くないんだけどね。一進一退が続いてるけど、その中でなんとか粘り強くやっていかないといけない。勝ち越すことも大事だけど、それだけじゃなくて、この8試合でうまくリーグ戦に入っていけるようにしたい。いつもと違う戦いの中で、少しでもうまくチームの状態を上げていきたい」
博多から岡山に出発する新幹線に乗り込む前の上りエスカレーター。自らをホームへと運ぶ機械に身を預けながら、チームが右肩上がりの曲線を描くための策を頭の中で練り続けた。
倉敷を含むホーム4試合でいかに地の利を生かした戦いができるかがカギとなる。一戦必勝の姿勢を変えずに奪うジェット気流。タテジマの進撃が始まる。