加藤&福原、サヨナラ呼ぶ0封リレー
「交流戦、阪神2-1西武」(6日、甲子園)
拍手は期待と信頼の証明。ピッチャー・加藤。ウグイス嬢の声にスタンドが呼応した。リリーフカーを降りた背番号63の背に降り注ぐ声援。前夜と酷似した局面。同点の八回。聖地のマウンドに阪神・加藤が仁王立ちだ。
「昨日ヒットを打たれてたんで」と一段と気を入れて立ち向かった秋山を左飛。片岡は一邪飛。栗山には二遊間を破るかと思われた鋭い打球を許したが西岡の美技に助けられ、1回を3人で退けた。
今夜のトリは福原だ。浅村、ヘルマンを高めの力強い直球で連続三振。大崎に中前打を許したが、最後は山崎を147キロ直球で三ゴロに仕留め、マートンの劇弾で今季初勝利を手にした。
「長打を打たれないように、いろいろ考えてね。力強い?それがスタイルなんでね」。投手最年長右腕の口元が緩んだ。 和田監督は連日の奮闘を称賛した。「毎日のようにゼロで抑えてくれたのがサヨナラにつながった。守ってる野手に『よし何とか』と思わせるピッチングだった」と零封リレーに目を細めた。久保が戻ってくるまで‐。救援陣が一枚岩の結束力で快音を封じる。