９日のロッテ戦（甲子園）に先発する阪神のドラフト１位・藤浪晋太郎投手（１９）＝大阪桐蔭＝が８日、ロッテファンの熱狂的な応援に気を取られず、自身の投球に集中する考えを示した。

　敵地でも熱心な応援を繰り広げるロッテファン。甲子園でもそれは変わらず、左翼席には他球団に比べて倍ほどの応援団が陣取る。それでも藤浪は自然体だ。

　「マウンドに立ったら応援は聞こえないので、気にしないですね。いつも通り投げるだけです」

　パ・リーグ首位を走るロッテ打線を「機動力がありますし、パ・リーグの打者はしっかり振ってくる」と分析。「甘いところにいかないように、思い切って投げたい。大胆かつ繊細に投げたいです」と語った。

　大阪桐蔭の２学年上で、高校時代ともに汗を流した先輩・江村と対戦する可能性もあるが、「特別な感情はないです。試合に個人の勝負を持ち込むことはないです」ときっぱり。

　登板前日は甲子園のブルペンで約４０球投げた。「いつも通りですし、特に変わったことはないです」と気負いはない。

　プロ５勝目を目指す舞台は高校時代から無敗を誇る聖地だ。「甲子園が一番投げやすいので。いいピッチングができるようにしたいです」。ルーキーが３連勝中のチームの勢いをさらに加速させる。