鳥谷が先制V撃!いきなり吉川攻略
「交流戦、日本ハム1‐6阪神」(12日、札幌ド)
難攻不落の左腕の出ばなをくじき、勝利への道を切り開いた。阪神・鳥谷が決勝適時打。10年以来勝ち星がなかった札幌ドームでの日本ハム戦の連敗を4で止めた。
西岡が中前打を放ち、大和が送りバントを決めて迎えた初回1死二塁。主将がおぜん立てに応えた。
吉川はこの試合まで交流戦での防御率1・65と抜群の安定感を誇っており、立ち上がりから140キロ台後半の直球で押して来ていた。主将は強気に攻めてくる左腕の生命線を狙い打った。
外角へのボール気味の143キロをコンパクトなスイングでミート。中堅左にライナーをはじき返し、先制点を生み出した。
「初回から1番、2番でつくってくれたチャンスで打ててよかった。エース級だからどうこうというのはないけど、対戦が少ない中で勝ててよかった」
三回1死一塁はリーグトップの41個目の四球を選び、マートンの3ランを演出。交流戦勝ち越しを決める勝利に貴重な役割を見せた。
これまで交流戦では結果が出ていなかった。09年には打率・200に終わるなど、08年から5年連続で打率2割台に低迷していた。だが、今季は打率・317と好調をキープ。21日のリーグ再開へ向けて不安材料はない。自身が打点を挙げれば今季は12勝2敗。鳥谷が活躍する限り、猛虎の快進撃は止まらない。