能見、首位・G追走へ「一戦、一戦」
交流戦で3勝1敗、防御率2・13の好成績を収めた阪神・能見篤史投手(34)が19日、セ・パ両リーグで各1人に送られる「日本生命賞」を受賞した。先発試合の平均投球回が7イニング以上とエースの働きを見せた左腕は、首位・巨人追走への思いを口にした。
「初めてなのでうれしいです。藤井さんに配球を組み立ててもらえて、野手の方にしっかり守ってもらっての受賞なんで」と語った能見。だが視線はすでに、間もなく再開するリーグ戦へと向いている。貯金10を積み上げ、交流戦も勝ち越したが「余裕を持ってたら簡単に落ちる。どっしり構えるチームではないですから。とにかく先は見据えず一戦、一戦」と挑戦者の姿勢を強調した。
オールスターまで巨人との直接対決2試合に加え、チームが苦手とする中日戦2試合に先発することが濃厚。「これからまたどんな戦いになるのか。巨人だけじゃないですからね」と表情を引き締めた。交流戦は1試合ずつ、決め球にする変化球を変えるなど工夫をしてきたが、リーグ戦再開後も配球面で考えているパターンがある。
「僕だけじゃないですけど、投手陣がしっかり抑えていかないといけない」と力を込めた虎のエース。能見が投げる試合は負けられない。マウンドで左腕の奮闘する姿が、間違いなくチームの勢いを加速させる。