良太、ボイヤーからフェンス直撃復活打
新助っ人撃ちが、答えだ!阪神・新井良太内野手(29)が19日、甲子園での全体練習に参加。シート打撃で対戦したブレイン・ボイヤー投手(31)からフェンス直撃の大飛球をかっ飛ばした。
インパクト音とともに、和田監督の視線が右翼方向へ飛んだ。ボイヤーの立ち上がり。その初球。大粒の雨を蹴散らした良太の打球が、右翼ポール際のフェンスを直撃。あと50センチでスタンドインする特大の一撃を見舞った。ケージ裏で首脳陣が新助っ人の適性を見極めたテスト。2軍調整中で前日1軍に合流したばかりの良太にとっても、「結果」を求められるガチンコ勝負の場だった。
先頭打者でファーストストライクから勝負にいった積極性が吉と出た。実戦後、室内で打撃練習を行った良太は「ボイヤー?1球だけだったので、簡単なことは言えない。リーグ戦再開までもう1日あるんでね。僕はゲームで貢献できるようにするだけ」と冷静に答えた。試合で打ってナンボ。腕試しの餌食になるつもりはなかったが、ボイヤー撃ちは自己評価の対象ではなかった。
「声?そんなに出していたかな。まあ、僕はそういうプレースタイルなんで…」。練習中は持ち味の「元気」を無意識に出し続けていた。出場選手登録を抹消された期間に目指したのは原点回帰。良太が良太らしさを取り戻したとき、開幕4番を勝ち取った3カ月前の自信が回復する。